財布の耐久性・寿命について|買い替え時や長持ちさせるポイント

財布の耐久性・寿命について|買い替え時や長持ちさせるポイント

毎日使用している財布は、長く使い続けているといつの間にか傷んでしまっていることもあります。財布の耐久性や正しい寿命を把握しておくと、財布を丁寧に使い、適切なタイミングでの買い替えにもつながるためおすすめです。
当記事では、財布に使われる革の種類とともにそれぞれの耐久性や寿命、買い替えを考えるタイミングについて解説します。大切な財布をできるだけ長く使用するために、正しい使い方やお手入れの方法を知っておきましょう。

財布の耐久性・寿命はどれくらい?

財布は毎日使うアイテムです。できるだけ長く使いたいと考えると、耐久性や寿命が気になる人も多いでしょう。財布の耐久性や寿命は素材によって変わり、たとえば、革財布でも本革と合成皮革では耐久性・寿命に大きく差が出ます。
本革の財布の場合、寿命は5~10年ほどです。一方、合成皮革の寿命は2年程度と言われています。合成皮革は一見本革に似ていますが、布地を合成樹脂でコーティングした素材で、一般には合皮・PUレザー・フェイクレザーという呼び名で親しまれています。合皮はベースが布地のため、破れたりコーティングが剥げたりしやすく、本革よりも寿命が短いのが特徴です。

財布の耐久性を決める「革」の種類

財布に耐久性を求める場合は、本革の財布がおすすめです。本革は使うほどに色味や風合いが味わい深く変わっていくことから、革製品は育てるように使うとも言われます。お手入れしながら経年変化を楽しめるのは、本革ならではの魅力です。
また、本革の種類は多岐にわたり、それぞれ異なる特徴を持っています。ここでは、財布に使われる主な本革の種類を紹介します。

牛革

加工のしやすさと流通量の多さから、本革の中でも主流とされているのが牛革です。主な生産国はアメリカ・オーストラリアなどです。
牛革は基本的に耐久性が高いものの、牛の部位や年齢によってそれぞれ厚み・硬さ・価格などが変わります。通常、年齢の高い牛ほど硬く耐久性に優れた革が取れます。
財布やバッグに使われるのは、主に仔牛や牝牛から取れた比較的柔らかい革ですが、財布の素材としては丈夫な部類です。特に生後6か月以内の仔牛から取れたカーフスキンや、生後2年以内の牛から取れたキップスキンなどはきめが細かくなめらかな手触りです。上質かつ希少で、ハイブランドの財布・バッグの素材としても愛されています。

馬革

馬から取れる革です。馬は運動量が多く、革の脂肪分が牛より少ないため、革が牛よりも薄くなっています。馬革の耐久性の特徴は、牛革より薄い割に丈夫な点にあります。
馬革は軽く柔らかい手触りで、財布以外にもインテリア用品・衣類にも重宝される素材です。ただし、馬そのものの生産量が減少傾向にあることから、牛革よりも流通量が少なくなっています。
馬革の中でも希少なのが、なめらかさや色つやから「革のダイヤモンド」と称されるコードバンです。コードバンは農耕馬の尻革です。1頭から取れる量に限りがあるため流通量が少なく、コードバンの財布はハイブランドでの取り扱いがメインとなっています。

 

豚革

ピッグスキンと呼ばれ、牛革に次いで多く使われる素材です。海外からの輸入に頼る牛革などと違い、日本製の豚革が多く流通しています。
豚革も牛革より薄いものの、柔軟で耐久性が高いことで知られています。摩擦にも強く、通気性も高いため、財布以外にもジャケットなどの衣類などに使われることの多い革です。
加工のバリエーションが豊富である点も豚革の魅力です。タンニンなめし加工を施してアメ色に仕上げたアメ豚や、裏側を起毛させたピッグスウェードなど、加工法によって独特の表情を見せます。かつて、豚革は価値の低いものとされてきましたが、現在では価値を見出され、海外ブランドでも取り入れられています。

羊革

羊から取った革です。生後1年未満の羊から取った革はラムスキン、生後1年以上の羊の革はシープスキンもしくはムートンと呼ばれます。
羊革は牛革などと比べると繊維が荒く、傷ついたり破れたりしやすいため、耐久性では劣ると言われます。
一方、革の中でも特にきめが細かくなめらかな上、軽くて柔らかく、羊革の財布は他の革財布にはない手触りを楽しむことが可能です。また、軽さや柔らかさを生かしてジャケットや手袋などにもよく使われています。

山羊革

山羊から取れた革です。大人の山羊の革はゴートレザー、子どもの山羊の革はキッドレザーに分類されています。
山羊革の耐久性は牛革と同等もしくはそれ以上と言われ、摩擦にも強いのが特徴です。また、弾力があり型崩れしにくいと言われています。耐久性が高い上に薄くて軽いため、メンズ財布の素材としても人気です。
山羊革表面にはシボと呼ばれるシワが多く見られ、独特の素材感にも定評があります。長く愛用することでシボの立体感が増し、味わい深いテクスチャーとなるため、経年変化を味わい尽くせる素材の1つです。

ワニ革

ワニから取れた希少な革です。ワニ革はカイマン・アリゲーター・クロコダイルの3種類に分かれます。ワニ革でもっとも有名なのが、最高級品と言われるクロコダイルです。
ワニ革は牛革の10倍頑丈だと言われており、革の中でも驚異的な耐久性となっています。人によっては15年以上も愛用できることがあるほど、ワニ革の財布は頑丈です。
ワニ革の特徴と言えば、高級感のある独特のうろこ模様でしょう。うろこの大きさは、ワニの生息地や種類によって異なると言われています。また、ワニ革は天然素材のため、製品の模様が一つひとつ異なる点も魅力です。

財布の寿命を見極め!買い替え時はいつ?

丈夫な革財布であっても、いつかは買い替えのタイミングが訪れます。本革財布の場合は経年変化が起こりますが、経年変化という言葉では説明がつかないほどボロボロになってきたときが買い替えのタイミングです。次のような変化が見られたときには、財布の買い替えを検討しましょう。

ひび割れ
人間の皮膚と同じく、乾燥によってひび割れを起こす場合があります。保湿ケアを行ってもひび割れが起きるようになった場合は買い替えのタイミングです。

角擦れ・糸のほつれ
角は擦れやすく、傷みやすい部分です。角に明らかな傷みが見られたり、糸がほつれたりし始めたときには、買い替えを検討しましょう。

金具の破損
口金やファスナーなどの金具はケアしにくい部分です。壊れると修理できなくなる恐れがある上に、開け閉めできず使いにくくなります。

変形・型崩れ
革には伸縮性があり、使っているうちに型崩れを起こします。物の入れすぎや、ポケットに入れたまま座るなど無造作に扱うと変形しやすくなるので、扱いには注意が必要です。

色褪せ
経年変化による色合いの変化と異なり、色落ちや汚れに見える変色が起きた場合は色褪せの可能性があります。レザークリームなどでケアを行っても効果が見られない場合は買い変えましょう。

耐久性のある財布をより長持ちさせるためのポイント

1つの財布を長く愛用するには、耐久性の高い財布を買うことが大切です。ただし、耐久性の高い財布も使い方次第では寿命が短くなる恐れがあります。ここでは、財布をより長持ちさせるために、日常的に注意すべきポイントを解説します。

必要以上に物を入れない
物の入れすぎは、財布が型崩れする原因の1つです。財布の収納力を超えないよう、入れるものを厳選し、カードや小銭が多すぎる場合は、カードケースや小銭入れを併用しましょう。

定期的にお手入れを行う
汚れや過度な乾燥・湿気は革製品の大敵です。簡単でもよいので、ブラシやクロスで汚れを取る・レザークリームを塗るといったケアを自分で定期的に行うと、財布が長持ちします。

バッグの中に入れる場所を確保する
財布がバッグの中で押しつぶされたり冷たいペットボトルに触れたりすると、財布が傷む恐れがあります。財布は他のものと同じようにバッグに突っ込まず、ポケットやバッグインバッグなどに入れて保護しましょう。タオルハンカチなどで包んで入れるだけでも効果的です。

まとめ

財布がどのくらい長持ちするかは、財布の素材によって左右されます。合皮の場合は劣化が早く、一般的な寿命は2年程度です。一方本革は革の種類によっても耐久性は異なるものの、おおむね5~10年使用することができ、合皮よりも長持ちします。
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