- コラム
一般的に革製品は水気に弱く、濡れるとシミや劣化が引き起こされる可能性があります。そのため、雨の日は革鞄を持ち歩かないようにしている方もいるでしょう。しかし、いつも使っている鞄を雨の日も気にしないで使いたいというニーズも少なくありません。
この記事では、革鞄が雨に濡れるリスクを踏まえ、どのように雨対策をすればよいかを4つの例を挙げて解説します。また、雨を気にせず使える革鞄も紹介するので、ぜひお役立てください。
革製品は、水に弱いという特性を持っています。革鞄などの革製品が雨に濡れた際、そのままの状態で放置すると、以下のようにさまざまなリスクが生じるでしょう。
・濡れた部分の革のみがふやける
・染料が浮き上がってシミができる
・乾燥までの間にひび割れや傷が生じやすくなる
・革が水を吸い込んで水膨れが発生し、革製品全体がダメージを受けやすくなる
・革の脂分が落ちて風合いが変わる
革の種類や加工の仕方によっても、水への耐久性に違いが生まれます。とはいえ、革製品は基本的にほとんどが水濡れに弱いという点に注意しましょう!革の芯にあたる部分まで水が染み込むと、ますますダメージを受けて劣化しやすくなります。したがって、表面が濡れた時点で対処するのがベストです。
雨に関する対策を事前に行っておくことで、雨の日でもストレスを抑えてお出かけしやすくなるでしょう。以下からは、革鞄を水から守るために覚えておきたい雨対策についてご紹介します。大切な革鞄を長持ちさせたい人の参考になれば幸いです。
革鞄を使用する日は、事前に雨が降る予報が出ていないかを確認しましょう。雨が降ることをあらかじめ知っていれば、雨で劣化しないよう対策を施しやすくなります。
天気予報アプリのウィジェットをホーム画面に表示しておくことで、より手軽に天気をチェックしやすくなるでしょう!
革鞄を使っている人の中には、雨の強い日や梅雨の期間はあえて革鞄を休ませる人も一定数存在します。雨の日に不安を抱えながら恐る恐る使用し、その結果お出かけが憂鬱になるようであれば、元も子もありません。
晴れの日にだけ使用することで、大切な革鞄をストレスなく使用できます。雨予報の日は革以外の素材でできた鞄にチェンジするのも1つの手でしょう。
レインカバーを使用することで、雨の日でも革鞄が濡れにくくなります。レインカバーにはトート・ショルダー・リュック用といったさまざまな種類があるため、持っている革鞄にマッチするものを選択しましょう。
レインカバーの中には、折り畳んでコンパクトに収納できるものも存在します。雨が降ったり止んだりするような天気の日には、コンパクトに持ち歩けるものを持参するとより便利でしょう。
レインカバーには、豊富なデザインバリエーションが用意されているものもあります。そのため機能性とともに、デザインについても購入するときの検討材料にすることをおすすめします。好みのデザインのものを使えば、雨が降ってもお気に入りのカバーに入れて楽しくお出かけを続けられるでしょう!
防水スプレーを使用することで、革鞄を雨から守れるだけでなく、汚れが付きにくくなる効果も期待できます。防水スプレーは雨の日の外出直前にかけると、防水効果を十分に発揮できないケースがあります。そのため、革鞄を使用する前の日までに吹き付けておくことが大切です。
防水スプレーを使用する前に、革鞄の全体を柔らかな布で拭いましょう。その後、革鞄から30cm程度離して全体に防水スプレーを吹き付けます。十分にかけられたら、しばらく乾燥させ、仕上げとして最後に乾拭きして完成です。
乾拭きする布は、革鞄を傷付けにくい天然素材のものがよいでしょう。防水スプレーは一般的に、使用してから1週間〜10日で効果が切れます。メーカーによっても持続時間は異なるため、説明書などを通して確認しておきましょう!
製品によっては、防水スプレーと革鞄の相性が悪いケースもあります。相性が悪いと色が落ちたりシミが付いたりすることにつながるため、使用の1回目は目立ちにくい部分に噴射するのがよいでしょう。また、防水スプレーをかけると、革鞄が経年劣化しにくくなります。革製品特有の、劣化による風合いの変化を味わいたい人は注意が必要です。
少し濡れただけの場合は、早めに拭き取ることが大切です。染み込む前に拭けば、シミになることはそう多くありません。ただし、ティッシュを使用するとダメージを負う可能性があるため、水を吸収しやすい柔らかいハンカチなどで拭いましょう。
拭く際は、叩いたり強く擦ったりせず、柔らかく押さえるようにします。強い刺激を与えると、傷や色落ちを招く可能性があるため注意しましょう。
家に帰ったら、革鞄の中身を空っぽにして乾かします。気づくのが遅れたり、拭き取れないほど濡れたりした場合、シミができることがあります。シミになった場合は、以下の手順に沿って手入れを行いましょう。
1.軽く水拭きをする
完全に乾く前に、湿らせた布を優しく絞って革鞄の全体を水拭きしてください。シミを目立ちにくくすることを意識しつつ、徐々に柔らかくなじませていくのがポイントです。
2.水分を拭き取る
綺麗な乾いた布で、革鞄の表面に付着した余計な水分を吸い取ります。激しく擦ると拭き跡が残る原因となるため、軽く押し当てながら拭いてください。
3.乾いたタオルを入れる
革鞄の内部に乾いたタオルや新聞紙を入れ、風通しのよい場所に置きます。風通しが悪いところに置いた場合、カビが発生しやすくなるため注意しましょう。
4.保湿する
革製品をお手入れ専用のオイルで保湿します。少しずつスポンジに出して、革鞄に塗り込みましょう。
濡れた革鞄を手入れする際は、以下の点に注意してください。
・ドライヤーや乾燥剤に頼るのは避ける
ドライヤーや乾燥剤を使用すると、革表面が急激に乾燥します。その結果、縮んだり、型崩れしたりすることにつながるでしょう。あくまでも、自然にじっくり乾かすことが大切です。
・焦って一気にシミを消そうとしない
焦ってシミを消そうとするあまり、オイルを塗りすぎたり、水で過度に濡らしすぎたりすると、さらに劣化しやすくなります。落ち着いてゆっくりとケアしましょう。
革鞄の中には、撥水・防水加工が施されたものや、水に強い素材が使われたものもあります。雨で大切な革鞄が傷つくのを避けたい人は、雨や水濡れを気にせず使えるものを使用するのも1つの手でしょう。
以下では、雨の日も使いやすいアクアレザーについて徹底解説します。
アクアレザーは、水に強いという魅力を持った天然皮革です。一般的な天然皮革は、水濡れすることで革の内部にある油分が水とともに流出し、風合いがなくなって劣化します。その点アクアレザーは、特殊な脂分が内部に浸透しています。そのため雨や汗が付着しても皮革成分が流出しにくく、革の品質をキープすることが可能です。
アクアレザーは、従来品のように表面のみに加工が施されているのではなく、革そのものが加工されています。革ならではのしなやかさをキープしながら、水濡れによる硬化や色落ちを防げる仕様となっています。水に強いため、雨でも平気なだけでなく、水洗いも可能です。通常の革鞄とは異なり、シャワーでの洗浄が可能で、表面に付着したゴミや埃もより簡単に洗い流せるのが特徴です。
アクアレザーのバッグは、安心の国産です。職人がハンドメイドで製作しているため、手作りならではの温かみも感じられるでしょう。
AQUALEATHER (アクアレザー)について詳しくはこちら
革製品は雨に弱いため、革鞄を使う際は注意が必要です。革鞄が濡れてしまったときは、できるだけ早く手入れをし、シミや変質を防ぎましょう。
なお、レザーアイテムの中には、撥水加工や防水加工など特殊な加工が施されているものもあります。雨が心配で革鞄の使用をためらうという方には、加工されたアイテムがおすすめです。中でもアクアレザーは、素材を水から守る成分が内部まで浸透しているため、雨の日も気にしないで使える上、汚れた際は水洗いもできるというメリットがあります。